【ブリュッセル時事】欧州連合(EU)の欧州医薬品庁(EMA)は18日、英製薬大手アストラゼネカ製の新型コロナウイルスのワクチン接種後に血栓ができる複数の報告事例をめぐって臨時会合を開き、検証結果を発表した。同社ワクチンが「全体的な血栓リスクを高めることはない」と結論付け、「安全で効果的だ」との見解を示した。
 クック長官は会合後の記者会見で「人々を新型コロナから守る利点はリスクを上回る」と強調。接種継続を促した。欧州各国はこれを受け、「予防的措置」で一時停止していたアストラ製ワクチンの接種再開を相次いで表明した。
 EMAは、接種数に占める血栓の報告件数は、一般的に想定される発症率よりも低く、リスク増は招いていないと判断した。
 ただ、血小板減少を伴う非常にまれなタイプの血栓については「ワクチンとの因果関係は、証明されていないが可能性はある」と指摘。他社ワクチンも含めた追加的なリスク検証を行う。 
〔写真説明〕オンラインで記者会見する欧州連合(EU)欧州医薬品庁(EMA)のクック長官=18日、アムステルダム(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)