半導体大手ルネサスエレクトロニクスの那珂工場(茨城県ひたちなか市)で火災があり、同社は20日までに緊急対策本部を設置した。午後9時時点で、最新鋭の工場棟で半導体生産が停止しており、再開のめどは立っていない。世界的に半導体が不足する中、再開が遅れれば、車載用半導体の需給がさらに逼迫(ひっぱく)する恐れがある。
 ルネサス広報によると、火災が起きたのは直径300ミリメートルの半導体ウエハーに対応したN3棟と呼ばれる工場棟。自動車の走行を制御する半導体「マイコン」などを生産している。
 半導体製造装置で過電流が起き、火災につながったという。N3棟1階にあるクリーンルームの約5%に当たる約600平方メートルが焼けた。N3棟全製造装置の約2%に当たる装置11台も被害を受けた。人的被害はない。N3棟以外の工場棟は稼働中で、出荷を続けている。