【ソウル時事】北朝鮮が21日に西海岸で短距離巡航ミサイル2発を発射していたことが24日に判明した。米新政権発足後、初のミサイル発射だが、国連安保理決議で禁止された弾道ミサイルではなく、バイデン大統領も「通常の活動だ」と述べ、深刻な挑発とは見なしていない。北朝鮮には、比較的抑制した軍事行動を取ることで、政策見直しを進めるバイデン政権の出方を見極める意図もありそうだ。
 米韓両軍は合同軍事演習を8~18日に実施したほか、ブリンケン米国務長官、オースティン国防長官が先週に政権発足後初めて訪韓し、5年ぶりの外務・国防閣僚協議(2プラス2)で米韓同盟の結束を再確認したばかり。2プラス2直後の北朝鮮の巡航ミサイル発射は米韓の動きを念頭にした軍事的な対抗措置だった可能性がある。
 米高官は「(対話の)扉を閉じるものとはみていない」とミサイル発射を静観する構えだ。ただ、バイデン政権からの接触の要求に対し、北朝鮮の崔善姫第1外務次官は既に17日付の談話で「米国の時間稼ぎに応じる必要がない」と拒否する考えを表明し、米側の出方をけん制。対話再開の条件が整うにはなお時間が必要だ。 

(ニュース提供元:時事通信社)