【ロンドン、ブリュッセル時事】英政府と欧州連合(EU)欧州委員会は24日、新型コロナウイルスワクチンの供給量拡大で協力するとの共同声明を発表した。EUが同日、英国を念頭にワクチン輸出規制の強化を発表し、緊張が高まっていたが、双方が歩み寄った。
 共同声明は「われわれは同じパンデミック(世界的大流行)に直面しており、感染第3波で英EUの協力はさらに重要となっている」と指摘。その上で「短期的、中期的、長期的に双方にとってメリットがある状況をつくり、全ての市民のためにワクチン供給を拡大する手段に取り組んでいる」と表明した。
 英製薬大手アストラゼネカのワクチン供給が大幅に減少する中、EUはワクチン輸出規制の強化を表明。これに対しジョンソン英首相は「ワクチンや医薬品の輸出禁止は理にかなっていない」と述べ、報復措置に乗り出す可能性も示唆していた。
 英国とEUは今後も協議を続ける方針。ただ、共同声明は両者が協力することでは一致したものの、具体策について言及していない。このため、実際に衝突を回避できるかは不透明な部分も残る。 

(ニュース提供元:時事通信社)