新型コロナウイルスの感染が急拡大する大阪、兵庫、宮城3府県を対象に「まん延防止等重点措置」を適用する政府決定を受け、大阪府は1日夜の対策本部会議で、飲食店への営業時間の短縮要請などを強化することを決めた。午後9時までとしている大阪市内の飲食店への時短要請を5日から1カ月間、1時間前倒しするほか、利用客には「マスク会食」の徹底を要請する。
 府は現状について、第3波を上回る速度で感染が広まる「第4波」に入ったと分析。学生を含む大阪市内の10~30代で感染が急増し、感染経路不明者の割合も高まっている。1日に判明した新規感染者数は過去4番目に多い616人に上った。
 飲食店に対しては、換気が十分か把握できるセンサーやアクリル板の設置も強く求める。店舗の見回り態勢も強化し、5月5日までに大阪市内の全ての飲食店約5万軒を実地調査する。「マスク会食」の徹底に向け、店側にも未着用者の入店拒否などを求める。吉村洋文知事は会議後、記者団に「感染に強い『飲食の場』づくりに協力をお願いしたい」と訴えた。
 大阪に隣接する兵庫県も、3月31日の新規感染者数が211人で、1月28日以来の200人超となった。4月1日も199人で、第4波突入への危機感を強めている。井戸敏三知事は1日の記者会見で、「厳しい状況になれば足並みをそろえるのは基本スタンスだ」と述べ、大阪と連携して対策を強化する意向を示した。
 宮城県は1日、133人の新規感染者が確認された。村井嘉浩知事は同日夜、報道陣の取材に対し、「病床が逼迫(ひっぱく)しており、非常事態だ」と強調。3日にも対策本部会議を開き、仙台市内の飲食店への時短要請強化などを決める方針を明らかにした。 
〔写真説明〕大阪府の新型コロナウイルス対策本部会議後、取材に応じる吉村洋文知事=1日夜、大阪市中央区
〔写真説明〕記者団の取材に応じる宮城県の村井嘉浩知事=1日午後、同県庁
〔写真説明〕新型コロナウイルス感染症対策本部会議後に記者会見する兵庫県の井戸敏三知事=1日午後、神戸市中央区

(ニュース提供元:時事通信社)