【台北時事】台湾東部・花蓮県で2日午前9時30分(日本時間同10時30分)ごろ、交通部(交通省)台湾鉄道管理局(台鉄)が運行する特急列車が脱線した。一部の車両は大破し、同部によれば運転士ら乗務員2人を含む50人が死亡、146人が重軽傷を負い病院に運ばれた。
 日本台湾交流協会台北事務所(大使館に相当)によると、50代男性と20代女性の邦人親子が軽傷を負い、手当てを受けた。台湾外交部(外務省)は、死者にはフランス人1人が含まれ、オーストラリア人1人が負傷したと明らかにした。
 列車内には一時、多くの乗客が取り残されたが、車両の大部分はトンネル内にあり、救助活動は難航した。蔡英文総統は2日、乗客の救助に全力を挙げると同時に、徹底した原因究明を指示した。地元紙は「鉄道事故としては約半世紀ぶりの大惨事」と報じている。
 台鉄によると、脱線した特急列車「タロコ号」は日立製作所製の8両編成で、乗客は492人。台北郊外・新北市の樹林駅から東部・台東県の台東駅に向かって南下していた。線路脇の斜面の上に止まっていた作業用車両が線路内に落下し、列車がこれに突っ込んだもようだ。
 2日は4連休の初日で、タロコ号は帰省客や観光客で満席の状態だったとみられる。台湾では2018年10月にも、特急列車「プユマ号」が脱線し18人が死亡、291人が重軽傷を負った。 
〔写真説明〕2日、台湾東部・花蓮県で、特急列車「タロコ号」の脱線事故に遭い、トンネル内を歩く人々(台湾当局提供)(ロイター時事)
〔写真説明〕2日、台湾東部・花蓮県で、脱線した特急列車「タロコ号」(EPA時事)
〔写真説明〕2日、台湾東部・花蓮県で脱線した特急列車「タロコ号」(台湾行政院提供)

(ニュース提供元:時事通信社)