【台北時事】「大きな衝撃音がした瞬間、気を失った」。台湾東部・花蓮県で2日午前に脱線した特急列車「タロコ号」の乗客は、地元メディアの取材に事故当時の状況を説明した。この乗客が乗っていた車両は大きく変形し、自身は何とか脱出したが、多くの人々が車中に取り残されていたという。
 別の乗客は「列車の中は真っ暗だった。たくさんの人が横たわっていた」と語った。地元テレビ局は、座席などが散乱する列車から救急隊員が乗客を救い出す様子を映し出した。
 トンネル内は気温が高い上に、煙が充満しており、救出活動は難航を極めた。助け出された一部乗客は、駅のプラットホームで医師の診断を受けていた。
 台湾では2日が4連休の初日で、先祖の墓参りをする清明節を4日に控え、観光客のほか、帰省客も多く乗車していたもようだ。
 脱線事故は、列車がトンネルに入る直前、線路脇の斜面から作業用車両が滑り落ちてきて、激突したことがきっかけだったとみられる。捜査当局は運転手から事情を聴いている。 
〔写真説明〕2日、台湾東部・花蓮県で、特急列車「タロコ号」が脱線したトンネル内に入る救急隊員=消防当局提供(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)