【ニューデリー時事】新型コロナウイルスの累計感染者が1200万人を上回り世界で3番目に多いインドで、1月開始のワクチン接種を加速するため、政府が工夫を重ねている。スマートフォンのアプリで一元管理し、1度目と2度目の接種場所を変更できるようにするなど、柔軟な対応が特徴だ。
 ニューデリー郊外に住む駐在員の日本人男性(54)は、対象が45歳以上に広がった今月1日、自宅マンション敷地内で医師から接種を受けた。前日に政府のコロナ対策アプリで予約した。郵便番号を入力すると、自宅周辺の担当医師が数人表示され「『この医師は午前中なら残り何枠』というのも分かった。接種までの流れもスムーズだった」と語った。
 身分証明には、インド版マイナンバーやパスポート番号などのうち一つを入力。接種後は実施日時がアプリに記録され、証明書も取り出せる。
 人口13億人のインドの携帯電話契約件数は12億回線に迫る。ある程度の貧困層まではアプリ利用が可能と見込む。接種開始当初はシステムトラブルも起きたが、改良を重ねた。個別登録のほか、住民組合での一括登録も行われている。
 インドでは、英製薬大手アストラゼネカ製など2種類の接種が進行中。同じ種類なら、2度目の接種場所や日時はアプリ上で選べる。ビジネスマンや、出稼ぎ労働者ら移動の多い人に配慮した。
 政府は1日、休日なしで4月は接種を続けると発表。3月には時間制限をなくし24時間接種可能にしたばかりだ。接種を受けた人は既に6500万人を超え、7月には3億人に達する見込みだ。 
〔写真説明〕インド北部アラハバードで新型コロナウイルスのワクチン接種を受ける男性(左)=1日(AFP時事)
〔写真説明〕インド政府の新型コロナウイルス対策アプリのワクチン接種登録画面

(ニュース提供元:時事通信社)