東京都が新型コロナウイルス対策のまん延防止等重点措置を要請した背景には、変異ウイルスの拡大や繁華街の人出の増加に対する強い懸念がある。8日の都モニタリング会議で専門家は「爆発的に感染が拡大し、第3波を超えることが危惧される」と強調した。
 小池百合子知事は「一人ひとりの行動の積み重ねが今後の感染状況を左右するのは言うまでもない」と強調。改めて協力を求めた。
 会議では、都内の感染状況と医療提供体制は共に最も深刻なレベルが続いていると分析。重症患者数は40人前後でここ1カ月横ばいだが、7日の新規陽性者数は555人と2カ月ぶりに500人を突破。8日も545人と増加傾向にある。
 都健康安全研究センターは変異ウイルスの感染状況を報告。関西では感染力の強い「N501Y」が広がりを見せるが、都内では再感染やワクチンの効果が低減する恐れのある「E484K」が感染者の約半数を占めるとの推計を示した。吉村和久所長は「今後、N501Yの広がりも懸念される」と説明した。