【カイロ時事】イランのアラグチ外務次官は13日、国営英語放送局プレスTVに対し、濃縮度を60%に高めた高濃縮ウランを14日から製造すると語った。国際原子力機関(IAEA)にも通知したという。ウィーンでイラン核合意再建を目指す当事国などの協議が再開されるのを前に、イランへの批判が高まるのは必至だ。
 イラン核開発で中心的役割を担う中部ナタンツのウラン濃縮施設では11日、電気系統のトラブルが発生。イランは「テロ行為」と非難し、敵対するイスラエルによる破壊工作だと主張している。態度を硬化させたイランは核開発強化という手段で報復に打って出た形だ。
 イランは既に濃縮度20%のウラン製造を開始したほか、IAEAの抜き打ち査察を認める「追加議定書」の履行も停止。合意逸脱を一段と進め、制裁解除に応じない米国などへの揺さぶりを強めている。 
〔写真説明〕イランのアラグチ外務次官=2019年7月、ウィーン(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)