半導体大手ルネサスエレクトロニクスは19日、火災で稼働が一時停止した那珂工場(茨城県ひたちなか市)の生産能力を、5月中に火災前の水準に回復させる方針を発表した。世界的に半導体不足が深刻化する中、顧客企業の協力を得て早期再開にこぎ着ける形。今後、復旧した工場で計画通りに製品を量産・出荷できるかがカギとなる。
 柴田英利社長がオンライン記者会見で説明した。那珂工場は4月17日に生産を再開しており、週内に火災前の30%、月内に50%、5月中に100%の生産能力回復を目指す。製造装置は5月中にほぼ全て入れ替える計画だ。
 ただ、生産ラインが完全に復旧しても、複雑な製造工程を経て完成品を出荷するまでにはタイムラグが生じる。このため、出荷開始の時期は5月半ば以降、火災前の水準まで出荷量が戻るのは7月ごろになる見通しだ。 
〔写真説明〕那珂工場での火災について、オンライン記者会見で頭を下げるルネサスエレクトロニクスの柴田英利社長=19日

(ニュース提供元:時事通信社)