新型コロナウイルスの感染拡大により政府に緊急事態宣言の再発令を要請した大阪府。3月20日以降、重症者が急激なペースで増加を続け、確保病床を一気に上回った。英国で流行する変異株の影響が大きく、重症者に占める若年層の割合も高まっている。
 府内の重症病床(259床)はほぼ満床で、60人の重症者が軽症・中等症病床で治療を続ける。その軽症・中等症病床も実質的な使用率は約85%に達し、入院調整が厳しさを増している。
 府などが実施する抽出検査では、感染力の強い英国型の「N501Y」変異株の陽性率が2月中旬から上昇。4月上旬には約8割に達した。
 抽出検査で陽性だった約3500人の症状を府が分析した結果、重症化率は3.8%と「第3波」より0.6ポイント上昇していた。重症者に占める50代以下の割合は18ポイント増の約35%と大幅に拡大した。
 変異株陽性者に占める10代以下の割合も9ポイント増の約19%と高く、府は小中高校、大学でのクラブ活動を制限するなど対応を強化する。吉村洋文知事は「変異ウイルスの感染速度は速い。基礎疾患のない若年層も重症化する傾向にある」と警戒を呼び掛けている。 

(ニュース提供元:時事通信社)