【イスタンブール時事】イスラエル軍は10日夜(日本時間11日未明)、パレスチナ自治区ガザを空爆し、現地からの報道によると、子供を含む少なくとも20人が死亡、65人が負傷した。イスラム組織ハマスがエルサレムやイスラエル各地に向けてロケット弾を発射したことへの報復攻撃で、エルサレムの旧市街などで続いていたイスラエルとパレスチナの衝突が、交戦に発展した形だ。
 イスラエルのネタニヤフ首相は、ガザからの攻撃について「一線を越えた。重い代償を払うことになる」と強調。イスラエル軍は声明で「ロケット発射台や軍事拠点、テロ要員など、ハマス関連の多数の標的を攻撃した」と表明した。パレスチナのメディアは「民間人が狙われた」と主張している。
 ハマスはこれより先、イスラエル警官隊がエルサレム旧市街のイスラム教聖地ハラム・アッシャリフ(ユダヤ教呼称「神殿の丘」)の「アルアクサ・モスク」に突入したことなどを非難し、ロケット弾発射は「敵の攻撃に対する反応だ」と正当化した。
 ガザからはロケット弾や砲弾150発以上が発射され、イスラエル側で1人が負傷した。エルサレム郊外での着弾は、ガザで大規模な戦闘があった2014年以来とみられる。
 7日以降の衝突で600人以上が負傷したエルサレムでも、何者かがアルアクサ・モスクの近くにある樹木に火を放つなど一触即発の状態が続いた。 
〔写真説明〕10日、イスラエル軍による空爆を受けるパレスチナ自治区ガザ(AFP時事)
〔写真説明〕10日、エルサレム旧市街で、イスラエルの警官隊と衝突するパレスチナ人(AFP時事)
〔写真説明〕10日、エルサレム旧市街の「アルアクサ・モスク」に突入したイスラエルの警官隊(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)