国立感染症研究所は14日、新型コロナウイルスワクチンを接種した国内の医療従事者では、接種の12日後から感染の報告が減少したとの分析結果を公表した。厚生労働省の専門部会で報告した担当者は「ワクチンの効果が示唆される」と指摘した。国内でワクチン接種後の感染状況を検証した大規模な調査は初めて。
 感染研によると、国が管理する感染者や接種者のデータを活用。米ファイザー社製ワクチンを少なくとも1回打った医療従事者約110万人の中から、4月末までに感染が分かった281人の報告時期を調べた。
 その結果、接種から14日目以降の報告率は、13日以内と比べ約60%減少。28日目以降では約85%減だった。全体としては12日目を境に減少傾向がみられた。
 感染研は、未接種の人と比較していないため、正確に検証できたわけではないとした上で、「分析結果はワクチンの効果を示唆している」(鈴木基・感染症疫学センター長)と指摘。今後、年代別や2回目を接種した場合の効果の差などを調べる。 

(ニュース提供元:時事通信社)