廃炉が決まった東京電力福島第2原発で、テロ対策のため出入りが厳しく監視される核物質防護区域の扉の管理が不十分だったり、一部の防護区域の出入りに際し所定の検査を怠ったりしていたことが19日、分かった。同日の原子力規制委員会で報告された。すでに対処済みで、不正侵入の形跡などもないという。
 規制委によると、同原発の所員が3月19日、4号機の防護区域境界に出入り管理が不十分な通路扉があることを発見。翌20日には1号機でも同様の扉の存在が判明し、規制委に報告した。一部の防護区域境界の出入り口でも、金属探知機による検査などが行われていなかった。
 東電によると、1、4号機の扉は普段使われておらず施錠されていたが、扉が防護区域の境界にあることを認識していなかったという。
 東電のテロ対策をめぐっては、柏崎刈羽原発で同僚のIDカードを不正使用した中央制御室への侵入や、侵入検知装置の故障を事実上放置するなどの不祥事が続発。規制委は4月、東電に対し、同原発の運転を事実上禁じる行政処分を出した。
 東電の担当者は「防護管理の確認が甘かった。地域や社会に不安を与え、大変申し訳ない」と陳謝。原因究明と管理体制の強化に努めるとした。 

(ニュース提供元:時事通信社)