【モスクワ時事】ベラルーシ当局は23日、「爆発物の情報がある」として、領空を飛行していた旅客機を首都ミンスクの空港に緊急着陸させた。着陸後、同機に搭乗していた反体制派メディアの創設者が拘束された。ルカシェンコ政権が反体制派拘束のために着陸させたとみられ、欧州各国からは「前代未聞の国家テロ行為」(ポーランドのモラウィエツキ首相)と非難が相次いでいる。
 緊急着陸したのは、ギリシャからリトアニアに向かっていたアイルランドのライアンエア機。AFP通信によると、ライアンエアは声明で、ベラルーシの管制当局から「安全上の脅威の可能性」を通知され、最も近いミンスクの空港に着陸するよう指示されたと説明した。ベラルーシのメディアは、ルカシェンコ大統領が着陸させるよう命じたと報じた。
 同機には約170人が搭乗し、ベラルーシ軍のミグ29戦闘機が発進して誘導した。爆発物は見つからず、ライアンエア機はミンスクを離れ、リトアニアに到着した。
 拘束されたのは、反体制派メディア「NEXTA」の共同創設者で元編集者のロマン・プロタセビッチ氏(26)。ベラルーシでは昨年8月の大統領選後、ルカシェンコ氏の辞任を求める抗議デモが拡大し、NEXTAは集合場所やデモの様子を詳しく伝えた。プロタセビッチ氏は昨年11月に治安当局の「テロリスト」リストに入り、ベラルーシは、同氏が亡命していたポーランドに身柄引き渡しを要求していた。 

(ニュース提供元:時事通信社)