【モスクワ時事】ベラルーシのルカシェンコ大統領は26日、議会で演説し、旅客機を緊急着陸させ、反体制派メディア創設者を拘束した問題について、「国民を守るため、私は合法的に行動した」と正当化した。23日に問題が起きた後、ルカシェンコ氏が公の場で発言するのは初めて。
 ギリシャからリトアニアに向かっていたアイルランドの旅客機の緊急着陸をめぐっては、欧米がベラルーシを強く非難。欧州連合(EU)は24日の首脳会議で、ベラルーシに制裁を科す方針で一致し、反体制派メディア創設者のロマン・プロタセビッチ氏(26)の即時解放を求めた。しかし、反体制派の弾圧を続けるルカシェンコ政権は耳を傾ける姿勢を見せていない。ルカシェンコ氏は演説で、ベラルーシに対する内外からの攻撃が「一線を越えた」と主張。軍事力と非軍事力を組み合わせた「ハイブリッド戦争」が仕掛けられていると反発した。
 ルカシェンコ氏はベラルーシ軍の戦闘機が旅客機を強制的に着陸させたとの批判は「全くのうそ」と強調。テロ攻撃に備え、原子力発電所の警備強化を指示したとも述べた。
 ベラルーシ運輸当局はパレスチナのイスラム組織ハマスを名乗り旅客機を爆破すると脅迫する電子メールが届いたと主張。ルカシェンコ氏は発信元はスイスだったと述べ、国際規範に基づいて旅客機の乗員に情報を伝えたと語った。 
〔写真説明〕26日、議会で演説するベラルーシのルカシェンコ大統領(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)