【バンコク時事】国連は8日、クーデターで国軍が権力を握ったミャンマーの東部カヤ州で起きた戦闘で、推定10万人の避難民が出たとして、「懸念」を表明する声明を発表した。声明は、カヤ州一帯では「治安と人道状況が急速に悪化している」と警告。治安部隊が民間人の居住地域で無差別に攻撃する事件も発生したと批判している。
 声明は「避難民らは食料と水、燃料を緊急に必要としているが、治安部隊が移動を制限し、物資の搬送が遅れている」と強調。治安当局に対し、国連が支援物資を直接届けられるよう安全な通行の確保を訴えた。
 また、カヤ州や隣接するシャン州の森などに避難している住民が安全を求め、タイに越境する可能性もあると指摘。住民の保護に必要な措置を講じるよう全当事者に呼び掛けた。
 ミャンマーでは国軍による弾圧が続き、人権団体の政治犯支援協会によると、2月1日のクーデター後、殺害された市民は857人に達している。 

(ニュース提供元:時事通信社)