気象庁の岸本賢司主任予報官は4日午後、梅雨前線はいったん日本海まで北上したが、1週間後の11日ごろまで日本付近に停滞するとの見通しを示した。静岡県ではこれまでの大雨により、土石流が起きた熱海市のほか、それ以外にも土砂災害の危険性が非常に高い所があると指摘。「今後の断続的な雨で災害が起きる恐れがある」として、警戒するよう呼び掛けた。
 日中の最高気温は30度近く、蒸し暑い日が続くと予想され、「救助活動や避難生活では暑さにも注意が必要だ」と話した。
 気象庁は熱海市には土石流が起きる前日の2日午後0時半に土砂災害警戒情報を発表し、4日午後まで継続している。この情報は5段階の警戒レベルで4に位置付けられ、自治体が避難指示を発令する目安とされる。
 ただ、熱海市は2日午前10時にレベル3の「高齢者等避難」を発令した後、4の避難指示に引き上げず、土石流発生後の3日午前11時5分にレベル5「緊急安全確保」を発令した。
 同庁によると、土石流発生前の3日午前9時すぎには静岡地方気象台の担当者が熱海市の防災担当者に電話し、「雨は弱まりつつあるものの、一時的だ。既に土砂災害の危険性は高い状況だ」として引き続き厳重に警戒するよう伝えたという。 
〔写真説明〕静岡県では「今後も断続的な雨が予想され、土砂災害への警戒が必要」と説明する気象庁の岸本賢司主任予報官=4日午後、東京都港区の気象庁

(ニュース提供元:時事通信社)