(写真:イメージ)

こんにちは。元知能犯刑事、榎本澄雄です。

今回は「100年企業の成長を今すぐ守る!「捕食者」の検分方法〜その5(トリックスター列伝)」というテーマです。

ポイントは三つ。
1. なぜ、詐欺師は逃げないのか?〜詐欺師の生態
2. なぜ、詐欺事件の捜査は進まないのか?〜告訴相談の切り開き方
3. どのように詐欺師を見分ければよいのか?〜詐欺師の見分け方

です。

前回は「どのように詐欺師を見分ければよいのか?〜詐欺師の見分け方」について、「地面師の生態」「被害総額20億 地面師詐欺で新たに5人逮捕」「地面師詐欺12のプロット」「犯罪により害を被ったのは、誰か」「地面師詐欺と民事上の損害」「地面師グループ10人の役者」「地面師詐欺共同捜査本部」を中心にお話ししました。
https://www.risktaisaku.com/articles/-/51633

今回は「どのように詐欺師を見分ければよいのか?〜詐欺師の見分け方」について、「トリックスター あご師」「笑顔の仮面、般若の貌(かお)」「非言語情報の解読」「消せない匂い」「探索心得」「詐欺師と不良の広域ジョイント・ベンチャー」「詐欺師はラウンジにいる」「振り込めコールセンター」「ザ・コンサルタント」「クロサギ」「数字もうそをつく」「照星・照門を合わせる質問」「月には太陽がまぶしくて……」「馬鹿を見るのは正直者か」を私の記憶をたどりながらお話しします。

トリックスター あご師

私の印象に残っている希代の詐欺師、トリックスターをご紹介します。『トリックスター群像』(井波律子=著、筑摩書房)では、トリックスターを以下のように説明しています。

「トリックスターとは道化者、悪戯者、ペテン師、詐欺師等々の要素を合わせもち、ときには老獪かつ狡猾なトリックを駆使して、既成の秩序に揺さぶりをかけ攪乱する存在を指す。ヒーローではなくアンチヒーロー、正統派ではなく反正統派こそがトリックスターなのだ」

昔、詐欺師との会話から聞いたところによると、「あご師」とは、弁舌、あごだけで世間を渡り歩く人物を指す隠語とのこと。あご師は、まさしくトリックスターです。