【ニューデリー、北京時事】パキスタン北部のコヒスタンで14日、ダス水力発電所の工事現場に向かうバスが爆発して峡谷に落ち、技術者ら中国人9人を含む13人が死亡した。在パキスタン中国大使館は声明で「爆発事件」と断定し、非難した。一方、パキスタン外務省は声明で「ガス漏れ」が原因だと指摘、事故であることを強調した。
 中国外務省の趙立堅副報道局長は14日の記者会見で、「パキスタン側には早期の真相究明と凶悪犯の逮捕・処罰を要求した」と述べた。
 中国は巨大経済圏構想「一帯一路」の下、インフラ整備などを通じパキスタンへの浸透を図っている。ダス水力発電所も同構想に基づく中パ経済回廊(CPEC)の計画に含まれている。
 パキスタンでは、中国と友好関係にある政府に打撃を与えるため、中国権益を標的とした武装集団による攻撃が相次いでいる。2018年に南部カラチの中国総領事館が、19年に南西部バルチスタン州にある中国人宿泊客が多いホテルが襲撃された。今年4月には中国大使が滞在していた同州のホテルで爆発があった。 
〔写真説明〕14日、パキスタン北部コヒスタンで、バスの転落現場に集まる人々(AA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)