36人が死亡し、32人が重軽傷を負った京都アニメーション放火殺人事件から2年となった18日、現場の「第1スタジオ」跡地(京都市伏見区)で同社主催の追悼式が営まれた。遺族や八田英明社長ら約70人が参列し、犠牲者の冥福を祈った。
 式は午前10時半すぎに始まり、参列者が1分間の黙とうをささげた。八田社長は弔辞で「筆舌に尽くしがたい本当に悲しい事件です。犯人が憎いです」と強調。「守れなかったことを本当に申し訳なく思っています。心から謝罪いたします」とした上で、「あなたたちを忘れることはありません。いつも心の支えです」と語り掛けた。
 事件は2019年7月18日に発生。第1スタジオにガソリンをまいて放火したなどとして、20年12月に殺人罪などで青葉真司被告(43)が起訴された。
 同社は事件で多くのベテラン社員を失ったが、約180人体制で再建を進めている。入社1年目のスタッフは18日、「受け継がれてきた歴史や作品づくりへの思いを引き継ぎ、未来へつないでいきたい」とのコメントを発表した。
 新型コロナウイルスの感染拡大防止のため、同社は昨年に続き、ファンらには現場を訪れないよう要請した。現場付近で手を合わせた大阪府箕面市の男性会社員(47)は、京アニ作品が生活の一部だったといい、「2年たっても悲しみは消えない」と語った。
 追悼式後、八田社長は記者会見で「2年がたとうと、思いはいささかも変わっていない」と犠牲者を悼み、「作品を作る中でちょっとずつ、1ミリずつ前向きに進んでいる」と話した。 
〔写真説明〕京都アニメーション第1スタジオ跡地で行われた追悼式=18日午前、京都府伏見区(同社提供)

(ニュース提供元:時事通信社)