新型コロナウイルス対策を助言する厚生労働省の専門家組織「アドバイザリーボード」は4日、東京都の感染状況について「年末年始を超える過去最大規模の感染拡大だ」との見解をまとめた。夜間の人出の減少幅が限定的なことなどから、「首都圏で当面は感染拡大の継続が避けられない」と厳しい見通しを示した。
 国立感染症研究所の推定によると、首都圏の新規感染者に占めるインド由来のデルタ株感染の割合は、4日時点で89%に到達。感染研の別の分析では、デルタ株はインドとネパールから流入し、首都圏を中心に拡大して全国に波及したと推測される。流入はインドからの水際対策が強化される前の4月中旬だった可能性があるという。
 専門家組織は「全国の多くの地域で新規感染者数が急速に増加している」と指摘。重症者数も増加傾向にあるとして、急速な感染拡大を抑えるため「接触機会をさらに削減する方策を検討する必要がある」と訴えた。
 3日までの1週間に確認された人口10万人当たりの新規感染者は、東京が前週の88.63人から167.82人、大阪が同36.33人から68.90人と倍近くに増加。埼玉(86.22人)、千葉(80.41人)、神奈川(102.79人)の首都圏3県や沖縄(179.15人)、全国(58.54人)などは前週の倍以上になった。 
〔写真説明〕五輪開会式の前日、五輪モニュメントと夜景を写真に収めようと訪れた人たち=7月22日、東京都港区

(ニュース提供元:時事通信社)