九州北部から関東に延びる前線の影響で、13日は九州北部や広島県で記録的な大雨になった。気象庁は午前8時45分に広島市に大雨特別警報を発表し、午後1時に警報に切り替えた。しかし、西日本を中心に断続的に雨が強まっており、土砂災害や河川の氾濫、低地の浸水に厳重に警戒するよう呼び掛けている。前線は今後1週間程度、本州付近に停滞すると予想され、九州から東北の広い範囲で大雨の恐れがある。
 気象庁の岸本賢司主任予報官は「どこで特別警報が出てもおかしくない状態が続いている」と話した。
 広島県では午前9時19分に雨雲が連なった線状降水帯が発生したとの「顕著な大雨に関する情報」が出され、午後0時半には三次市の江の川上流が氾濫したと発表された。広島市安佐北区と安芸高田市、北広島町では警戒レベルが最も高い「緊急安全確保」が発令された。
 一方、長崎県雲仙市の雲仙岳では48時間雨量が13日午前11時10分までに743.0ミリ、熊本県天草市(本渡)では午前10時半までに520.5ミリに上り、いずれも最多記録を更新した。雲仙市では民家が土砂崩れに巻き込まれ、女性(59)が死亡した。
 九州の福岡、佐賀、長崎、大分、熊本各県のほか、広島、奈良、滋賀、愛知、石川、富山各県の一部に土砂災害警戒情報が発表され、各地で避難指示が発令された。
 14日午後6時までの24時間予想雨量は多い所で、九州北部と東海300ミリ、四国と近畿、関東甲信250ミリ、九州南部と中国、北陸200ミリ、東北120ミリ。
 その後、15日午後6時までの同雨量は、九州北部・南部と四国、近畿、東海、関東甲信200~300ミリ、中国と北陸100~200ミリ、東北50~100ミリ。 
〔写真説明〕広島市中心部の交差点で、傘を差して歩く人たち=13日午後、広島市中区
〔写真説明〕水位が上がった広島市の元安川。左は原爆ドーム=13日午後、同市中区

(ニュース提供元:時事通信社)