【ワシントン時事】アフガニスタンのガニ政権の後ろ盾となってきた米国は、自国民や協力者の「脱出」を加速させた。バイデン大統領は14日、米大使館員らの退避支援のため現地に派遣する米軍部隊について、5000人規模に拡大することを承認したと発表した。
 米政府はこれまで、大使館の要員を縮小するものの、ビザ(査証)発給業務などは続けると説明していた。だが、CNNテレビは関係者の話として、大使館の全要員が72時間以内に退避すると報道。ブリンケン国務長官は15日、大使館機能をカブールの空港に移したと米メディアに語った。
 米政府は先週、3000人の米部隊をアフガンに派遣すると発表。それ以前から約1000人が現地に駐留しているため、新たに承認された増派は1000人規模となる。現地に駐在する米国や同盟国の要員のほか、駐留米軍に協力したアフガン人の「安全で秩序だった退避」を支援するのが目的だ。
 バイデン氏は声明で、反政府勢力タリバン代表に対し「アフガン駐在の米要員を危険にさらす行動に及べば、直ちに米軍の強力な反撃に遭う」と警告したことを明らかにした。CNNによれば、米政府のハリルザド・アフガン和平担当特別代表はタリバンに、米市民の退避が完了するまでカブール入りを見合わせるよう要請した。 
〔写真説明〕バイデン米大統領=12日、ワシントン(AFP時事)
〔写真説明〕15日、アフガニスタンの首都カブールにある米大使館付近を飛ぶ米軍ヘリ(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)