長野県岡谷市では15日、民家の裏山が崩れ、土石流に巻き込まれた母子3人が死亡した。発生当時、避難指示は出されておらず、今井竜五岡谷市長は経緯を検証する考えを示した。
 県や市によると、土石流は午前5時半ごろ発生。当時、市は5段階の警戒レベルで3番目に高い「高齢者等避難」を発令。付近では発生直前の同4時までの1時間雨量は39.5ミリに上ったが、避難指示(レベル4)に切り替えたのは土石流が起きた後の同6時だった。
 今井市長は臨時記者会見を開き、避難指示をめぐる市の対応について、「専門家や県と協議し、検証したい」と述べた。
 現場は山沿いに住宅が並び、「土砂災害特別警戒区域」に指定されていた。近隣住民などによると、被害に遭った民家は誰も住んでおらず、お盆や年末年始などで親戚らが集まる際に使われていたという。
 近くに住む男性は「泥だらけのおばあちゃんが『子どもが、子どもが』と泣いていた。かわいそうだ」と話した。 

(ニュース提供元:時事通信社)