新型コロナウイルスの感染急拡大を受け、全国知事会(会長・飯泉嘉門徳島県知事)は20日、テレビ会議を開き、国への提言をまとめた。提言は「個別の都道府県や自治体のコントロールが困難な非常に危機的な局面に至っていると言わざるを得ない」と指摘。国に対し、コロナ対策の緊急事態宣言またはまん延防止等重点措置の発令を全国に拡大するよう求めた。知事会は近く政府に提出する方針。
 政府は20日から、緊急宣言の発令を13都府県、緊急宣言に準じた重点措置は16道県にそれぞれ拡大した。これに対し、知事会は緊急宣言などの対象を全都道府県とした上で、各知事が状況に応じて適用地域や対策を機動的に選択できるよう、運用を見直すことを求めた。飯泉会長は冒頭、「総力戦で乗り越えなくてはいけない。国は実効性がある対策を早急に始めてほしい」と訴えた。
 提言はまた、東京パラリンピックが24日に開幕するのを控え、「感染拡大の契機とならないよう万全を尽くす」ことを求め、国民向けに自宅でのテレビ観戦を呼び掛けるよう要請した。
 会議で知事からは「人流を抑制するにはより一層強い対策が不可欠だ」といった意見が相次ぎ、外出を厳しく制限するロックダウン(都市封鎖)のような取り組みを「緊急的時限措置」として早急に検討することも改めて提言に盛り込んだ。 
〔写真説明〕新型コロナウイルス対策をめぐり、テレビ会議で政府への提言を議論する全国知事会のメンバー=20日午後

(ニュース提供元:時事通信社)