みずほフィナンシャルグループ(FG)傘下のみずほ銀行で20日、再びシステム障害が発生した。第三者委員会の調査報告書を踏まえ、6月に取りまとめた再発防止策を進めていた矢先の失態。坂井辰史みずほFG社長は記者会見で同防止策について「少なくとも見直しは必要」と述べ、対策が十分か再度総点検する考えを示したが、繰り返されるトラブルに顧客は「今後も何か起こりそうで怖い」(30代男性)と不信感をさらに募らせている。
 今回発生したのは、基幹システムと営業店の事務処理端末をつなぐ「ハードウエア機器の障害」(藤原弘治みずほ銀頭取)。障害が複雑でバックアップ機能もうまく作動しなかった。3月12日に発生したハード機器の障害と似た面があるといい、坂井社長は「機器の故障に対する対応体制を深掘りする必要がある」と、これまでの対策の甘さを認めざるを得なかった。
 前日夜に障害を検知した後の初動に関しては、過去の障害を踏まえた対応に努めたと釈明。一方、顧客への第一報が開店30分前になったことについて、坂井社長は「お客さま目線から見たら、できたということにはならない」と反省も口にした。藤原頭取も「(窓口は)高齢の方が多く使うことを考えると重く受け止めないといけない」と、対応が十分だったか検証する考えを示した。
 6月の第三者委の報告書は、みずほの度重なる障害の原因として、「容易には改善されない企業風土がある」と断じた。みずほの前身となる第一勧業、富士、日本興業の3銀行が世界トップクラスの金融グループを目指して経営統合を発表したのがちょうど22年前の8月20日。「門出の日にこういったことを起こしてしまったことは痛恨の思い。不安や懸念を一日も早く払拭(ふっしょく)したい」と語った坂井社長。引責辞任を否定したものの、信頼回復の道は険しい。 
〔写真説明〕記者会見でシステム障害について説明するみずほ銀行の藤原弘治頭取(右)。左はみずほフィナンシャルグループの坂井辰史社長=20日午後、東京都千代田区

(ニュース提供元:時事通信社)