東京都は26日、新型コロナウイルスのモニタリング会議を開いた。新規陽性者数は約2カ月ぶりに減少に転じたが、出席した専門家は、検査が追いつかず無症状や軽症の「潜在感染者」が多数いる可能性を指摘。新学期をきっかけとする感染拡大を危惧する声も上がった。
 7日間平均の新規陽性者は、25日時点で4388.4人と前週から5%減った。10代以下の割合は3週連続で増加し15.8%。入院患者は4154人、重症者は277人と、いずれも病床数の7割が埋まっている。自宅療養者と入院等調整中の人は計約3万5000人で、この1週間で5人が自宅で亡くなった。
 国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏は、保育園や部活動、学生寮などで感染事例が相次いでいると報告。夏休みが終わることから「通学による接触機会の増加を契機に、家庭への感染拡大が危惧される」と強調し「学校生活での感染防止対策の徹底と『子どもを守る』という意識啓発が必要だ」と訴えた。
 これに対し、小池百合子知事はオンライン授業を活用した分散登校や短縮授業の実施方針を改めて提示。「家族の体調が少しでも悪いときは出勤や登校を控えて受診してほしい」と呼び掛けた。 
〔写真説明〕東京都のモニタリング会議後、取材に応じる(左から)都医師会の猪口正孝副会長、国立国際医療研究センターの大曲貴夫氏、小池百合子知事=26日午後、都庁

(ニュース提供元:時事通信社)