【ブリュッセル時事】欧州各国は、イスラム主義組織タリバンが実権を握ったアフガニスタンから欧州市民やアフガン人協力者らを退避させる作戦の終了を余儀なくされている。欧州では31日の駐留米軍撤収期限を延長するよう求める声が上がっていたが、バイデン米大統領が期限堅持の姿勢を示し、安全上の懸念が拭えないためだ。
 ベルギー政府は25日、首都カブールの空港からの退避作戦を終えると決定。デクロー首相は26日に記者会見し、米国などから「空港周辺で差し迫った自爆テロの危険があるとの情報を得た」と説明した。ベルギーは軍用機を派遣してこれまでに1400人以上を出国させた。作戦に当たった人員全員も隣国パキスタンに移動させた。
 フランスのカステックス首相は26日の仏テレビで、27日に退避作戦を終了する方針を表明。約2500人を退避させてきたものの「27日夜からは空港からの退避を進めることはもうできない」と語った。オランダ政府も26日中の退避終了を発表し、声明で「オランダに退避する資格のある人々が残される。つらい瞬間だ」と強調した。 
〔写真説明〕アフガニスタンからの退避作戦でベルギーに到着した人々=24日、ブリュッセル近郊のメルスブローク空軍基地(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)