【ワシントン時事】バイデン米大統領は27日、ホワイトハウスで、6月に就任したイスラエルのベネット首相と初めて会談した。イラン核合意維持に関し、バイデン氏は会談の合間に記者団に「外交を第一に取り組んでいるが、失敗すれば別のオプションの用意がある」と強調した。米国の核合意復帰の動きを懸念するイスラエルに配慮を見せた。
 ベネット氏は「イランが決して核保有することはないという(バイデン氏の)明確な言葉を聞けてうれしい」と応じた。イラン核問題での意見対立が表面化するのを避けた格好だ。
 バイデン氏は「別のオプション」の具体策に言及しなかったが、専門家は、イランの政権交代で中断している核合意維持を目指す交渉が成果を挙げなければ、米国が制裁強化に踏み切る可能性を指摘している。
 一方、バイデン氏は「イスラエル人とパレスチナ人の平和と安全、繁栄を推進する方法について議論する」と述べ、停滞するパレスチナ和平も協議する意向を示した。これに対し、パレスチナ国家樹立に反対するベネット氏は「パレスチナ」に一言も言及せず、和平プロセスをめぐっては温度差が浮き彫りになった。 
〔写真説明〕27日、ホワイトハウスで会談するイスラエルのベネット首相(左)とバイデン米大統領(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)