【ワシントン時事】米連邦捜査局(FBI)は30日、人種や宗教への偏見に基づく憎悪犯罪(ヘイトクライム)が2020年に前年比6%増の7759件に上ったと発表した。7783件が報告された08年の後では最も多かった。黒人を標的とする事件が2755件で最多だが、アジア系は前年の1.7倍の274件に急増した。
 内訳を見ると、「人種・民族・出自」を動機とする事件が64%を占め、続いて「宗教」15%、「性的指向」14%の順になっている。
 新型コロナウイルスのパンデミック(世界的大流行)以降、アジア系住民を狙う嫌がらせや暴力事件が増えた。米メディアは、トランプ前大統領が新型コロナを「中国ウイルス」と呼んだことなどが、偏見を助長した可能性を指摘している。 

(ニュース提供元:時事通信社)