最大震度7を観測し、44人が死亡した北海道地震から6日で3年となった。37人が犠牲となった厚真町では、遺族らが思い思いの場所で犠牲者の冥福を祈った。
 同日午前、地震の土砂崩れで19人が亡くなった同町吉野地区の献花台で、町出身の会社員上田一行さん(34)が花を手向けた。父の実家が土砂にのまれ、いとこ2人を失った上田さんは「2人を忘れないように来た。ゆっくり休んでほしい」と話した。発生直後の光景は今も心に焼き付き、「3年たっても気持ちの切り替えはできていない」と悲しみを引きずる。
 苫小牧市で塗装業を営む渡辺茂さん(57)は家屋の塗装を手掛けた知人が地震で亡くなり、その住宅も全壊した。「地震の前から何度も来ている場所で今もつらい。町の復興も進んでいる。自分も前を向かなければ」と語った。
 地震で家を失った工藤順子さん(82)は、災害公営住宅で祈りをささげた。「近所の方が多数亡くなったことを思い出し、悲しみで胸がいっぱい」と目を潤ませた。暮らしは落ち着きを取り戻しつつあり、「今後もここで野菜を育てながら、ゆっくり生きていきたい」と話した。 
〔写真説明〕北海道地震の発生から3年となり、献花台で手を合わせる男性=6日午前、北海道厚真町
〔写真説明〕北海道地震の発生から3年となり、サイレンに合わせて災害公営住宅で黙とうする夫婦=6日、北海道厚真町

(ニュース提供元:時事通信社)