新型コロナウイルスに感染した人の約48%が嗅覚障害や倦怠(けんたい)感などの後遺症を訴えていることが11日、東京都世田谷区の調査で分かった。約3700人に対するアンケートの速報値で、特に30~50代の割合が高かった。無症状者や軽症者も含めた大規模調査は全国的にも珍しいとみられる。
 世田谷区は、4月15日時点で区保健所に提出された発生届を基に感染者約9000人にアンケートを依頼。回答した3710人のうち、「後遺症がある」と答えたのは1786人(48.1%)で、「ない」が1830人、無回答が94人だった。30~50代で「ある」が半数を超えた。10歳未満の14.3%が年代別で一番低かった。
 症状別(重複回答)では、嗅覚障害が最多の971件で、全身の倦怠感893件、味覚障害801件が続いた。集中力低下(433件)や脱毛(315件)に加え、発熱やめまいなどを含む「その他」も422件に上り、症状は多岐にわたった。10~30代では嗅覚障害の割合が高いが、40代以降では全身の倦怠感が高い傾向も見られた。
 療養中・療養後に困ったことは、体調や健康面への不安が最多の1270件だった。家族への感染の不安(1169件)や療養生活での不安やストレス(1033件)、うわさなどへの不安(589件)も多く、回復後も、身体面だけでなく精神面でもつらさを感じる実態が明らかになった。
 保坂展人区長は「後遺症の期間は今回の速報値では分からず、急いで分析したい」と話している。区は10月下旬に最終結果をまとめ、区のホームページに掲載する方針。 

(ニュース提供元:時事通信社)