【ソウル時事】朝鮮中央通信によると、北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長は25日の談話で、韓国と北朝鮮の間で「相互尊重の姿勢が維持されて初めて、円滑な意思疎通が実現できる」と強調した。談話はその前提の上で、朝鮮戦争の終戦宣言や南北首脳会談など関係改善に向けた問題も「建設的論議」を経て早期に解決可能だという考えを示した。
 昨年以降、韓国を厳しく非難してきた与正氏は24日にも南北関係改善に前向きな意向を示した談話を発表。25日の談話は「あくまでも個人的な見解」としながら、改めて融和メッセージを打ち出した。来年3月に迫る韓国大統領選なども念頭に、韓国側を揺さぶる意図がうかがえる。
 25日の談話は、24日以降の韓国側の動きについて「こう着した北南関係を一日も早く回復し、平和的安定を実現しようとする南朝鮮(韓国)各界の雰囲気は防ぎようのないほど強烈だと感じた」と主張。「われわれも同じ願いだ」と強調し、南北首脳会談のほか、爆破された南北共同連絡事務所の再設置にも触れた。
 一方で、米韓などが北朝鮮の軍事行動を「挑発」と非難し、自分たちの軍備増強を「抑止力確保」と唱えるのは「二重基準」だと批判し、「(北朝鮮の)自主権への露骨な挑戦だ」と反発した。さらに「二重基準と敵視政策、敵対的言動など全ての火種を除去するための南朝鮮の動きが、行動に表れることを願う」と訴えた。 
〔写真説明〕北朝鮮の金与正朝鮮労働党副部長=2018年2月、ソウル(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)