静岡県熱海市で7月に起きた土石流災害に関し県や市が調査結果を公表したことを受け、遺族らが18日に東京都内で記者会見した。土石流で母=当時(77)=を亡くした瀬下雄史さん(53)は「資料を見る限り、行政に重大な過失があったと言わざるを得ない」と語気を強めた。
 「熱海市盛り土流出事故被害者の会」会長の瀬下さんは調査結果について、「行政は10年以上前に崩落の危険性を認識していた。下に生活する住民がいるのに、死んでも仕方ないと思っていた節があるのではないか」と述べた。
 遺族側弁護団の加藤博太郎弁護士は「極めて違法性の強い『殺人盛り土』が、行政指導にもかかわらず放置され続けてきたことが明らかになった。防ぐことができた事件で、まさに人災だ」と語った。遺族側は、土地所有者らに対する殺人容疑での追加の刑事告訴も検討しているという。 
〔写真説明〕静岡県熱海市の土石流災害に関し、県や市が調査結果を公表したことを受けて記者会見する遺族の瀬下雄史さん(右)と遺族側弁護団の加藤博太郎弁護士(左)=18日午後、東京都港区

(ニュース提供元:時事通信社)