2022/01/21
防災・危機管理ニュース
岸田文雄首相は21日午後の参院本会議で、新型コロナウイルス感染者の濃厚接触者らの待機期間について、「社会活動維持のために科学的知見の集約を急ぎ、オミクロン株の特性を踏まえためりはりのある対応を検討していきたい」と述べ、現在の10日間からの短縮に前向きな考えを示した。日本維新の会の浅田均氏への答弁。
3回目のワクチン接種に関しては、「高齢者への接種前倒しをペースアップするために米モデルナ製ワクチンの活用が不可欠だ」と指摘し、「異種混合接種」の有効性や安全性に関する情報発信に努める考えを強調。自衛隊による大規模接種会場も設置し「地方自治体と連携し、一丸となって接種加速化の取り組みを強化していく」と述べた。自民党の宇都隆史氏らへの答弁。
ワクチンの国内開発について首相は「国内で開発・生産できる体制の確立は危機管理上も極めて重要だ。基盤整備をしっかり後押ししていく」と述べた。宇都氏への答弁。
国土交通省の事務次官ら10人が処分された「建設工事受注動態統計」書き換え問題については、「極めて遺憾だ」と表明。二重計上していた統計の遡及(そきゅう)改定を進めると説明し、「政府統計に対する信頼回復に全力で取り組む」と語った。共産党の小池晃書記局長、社民党の福島瑞穂党首への答弁。
〔写真説明〕参院本会議で答弁する岸田文雄首相=21日午後、国会内
〔写真説明〕参院本会議で代表質問に臨む社民党の福島瑞穂党首=21日午後、国会内
〔写真説明〕参院本会議で代表質問に臨む共産党の小池晃書記局長=21日午後、国会内
〔写真説明〕参院本会議で代表質問に臨む日本維新の会の浅田均氏=21日午後、国会内
(ニュース提供元:時事通信社)




- keyword
- コロナウイルス
防災・危機管理ニュースの他の記事
おすすめ記事
-
-
被災時に役立ったのはBCPではなく安全確保や備蓄
今号から、何回かに分け、内閣府「令和3年度企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」の結果を解説するとともに、防災・BCPの課題を明らかにしていきたい。第2回は、被害を受けた際に有効であった取り組みについて
2022/05/19
-
最後に駆け込める場所をまちの至るところに
建築・不動産の小野田産業は地震や津波、洪水、噴火などの自然災害から命を守る防災シェルターを開発、普及に向けて取り組んでいます。軽くて水に浮くという特色から、特に津波避難用での引き合いが増加中。噴火用途についても、今夏には噴石に対する要求基準をクリアする考えです。小野田良作社長に開発の経緯と思いを聞きました。
2022/05/18
-
新しいISO規格:ISO31030:2021(トラベルリスクマネジメント)解説セミナー
国際標準化機構(ISO)は2021年9月、組織向けの渡航リスク管理の指針となる「ISO31030:2021トラベルリスクマネジメント」を発行しました。企業がどのようにして渡航リスク管理をおこなったらよいか、そのポイントがまとめられています。同規格の作成にあたって医療・セキュリティの面から専門的な知識を提供したインターナショナルSOS社の専門家を講師に招き、ISO31030:2021に具体的に何が書かれているのか、また組織はどのようなポイントに留意して渡航リスク管理対策を講じていく必要があるのかなど、具体例も交えながら解説していただきました。2022年5月17日開催
2022/05/18
-
BCPは災害で役に立たない?
今号から、何回かに分け、内閣府「令和3年度企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」の結果を解説するとともに、防災・BCPの課題を明らかにしていきたい。第1回は、BCPの見直し頻度と過去の災害における役立ち度合いについて取り上げる。
2022/05/18
-
政府調査 BCP策定率頭打ち
内閣府は5月18日、令和3年度における「企業の事業継続及び防災の取組に関する実態調査」についての結果を発表した。それによると、大企業のBCPの策定状況は、策定済みが前回の令和頑年度から2.4%伸び70.8%に。逆に策定中は0.7%減り14.3%で、策定済と策定中を合わせた割合は前回とほぼ同じ85.1%となった。政府では2020年までに大企業でのBCP策定率について100%を目標としてきたが頭打ち状態となっている。中堅企業は、策定済みが40.2%(前回34.4%)、策定中が11.7%(前回18.5)%で、策定と策定中を足した割合は前回を下回った。
2022/05/18
-
リスク対策.com編集長が斬る!今週のニュース解説
毎週火曜日(平日のみ)朝9時~、リスク対策.com編集長 中澤幸介と兵庫県立大学教授 木村玲欧氏(心理学・危機管理学)が今週注目のニュースを短く、わかりやすく解説します。
2022/05/17
-
-
-
SDGsとBCP/BCMを一体的にまわす手法~社員が創り出す企業のみらい~
持続可能な会社の実現に向けて取り組むべきことをSDGsにもとづいてバックキャスティングし、BCP/BCMを紐づけて一体的に推進する、総合印刷サービスを手がける株式会社マルワ。その取り組みを同社の鳥原久資社長に紹介していただきました。2022年5月10日開催。
2022/05/12
※スパム投稿防止のためコメントは編集部の承認制となっておりますが、いただいたコメントは原則、すべて掲載いたします。
※個人情報は入力しないようご注意ください。
» パスワードをお忘れの方