【シドニー時事】南太平洋の島国トンガで海底火山が噴火して22日で1週間が経過した。ごう音に続いて津波も押し寄せ、国民の約8割が被災するなど「未曽有の天災」(トンガ政府)に見舞われた。当初つかめなかった被害の状況が次第に明らかになり、各国からは水や衛生用品など救援物資が届き、電気などライフラインも徐々に復旧。国は落ち着きを取り戻し始めている。
 ◇「恵みの雨」に祈り
 「雨が降るのを祈っている」。火山から約65キロ南方にある首都ヌクアロファのラジオ局記者マリアン・クプさん(40)は、樹木や車、道路など街中に降り注いだ火山灰の清掃に追われる住民らの気持ちを冗談交じりに話した。街には青空が戻り、火山は小康状態だという。
 クプさんは「サイクロンは多く経験したが、サイクロンよりも恐ろしかった」と噴火当時を振り返った。体験をフェイスブックなどに投稿し、復興に取り組む被災地の現状を世界に伝えている。最大15メートルに達した津波が残した爪痕も大きい。
 トンガは王国で日本の皇室との交流もあり、親日的だ。オーストラリアやニュージーランド(NZ)に続き、日本も支援物資を積んだ自衛隊機を派遣。クプさんは「日本は(これまでも)たくさん支援してくれた。とてもありがたい」と話した。