【ワシントン時事】オーストラリアのテハン貿易相は29日までに、バイデン米政権が中国への対抗策として提唱する多国間の連携枠組み「インド太平洋の新たな経済枠組み」構想について「遅くとも4月か5月に何らかの発表ができると期待している」と述べ、近く正式に発足するとの見方を示した。発足時に日本や豪州を含めた参加国による閣僚会合の開催も視野に入れている。訪問先の米国で米メディアのインタビューに応じた。
 新経済枠組みはバイデン政権のインド太平洋戦略の柱の一つ。トランプ前政権が決めた環太平洋連携協定(TPP)離脱による空白を埋める狙いで、今年の早い時期に新枠組みを創設し、具体的なルールづくりに着手する。テハン氏は、閣僚会合の形式は調整中だとした上で「非常に重要な議論を始めることができる状況に急速に近づいている」と語った。
 米通商代表部(USTR)は新経済枠組みに関する意見募集を今月開始。協力分野として、デジタル経済やサプライチェーン(供給網)、農業、気候変動などを官報に明記した。対日交渉を担うビーマンUSTR代表補は29日の講演で「貿易だけでなく他のテーマについても、強いパートナーシップを形成するために日本や他の国と関わっている」と述べた。 

(ニュース提供元:時事通信社)