【北京時事】新型コロナウイルスの徹底的な封じ込めを図る「ゼロコロナ」政策を堅持する中国の首都北京市で、習近平国家主席らが居住・執務する中枢の「中南海」まで約2キロと近接する東城区の一部が、感染拡大防止を理由に22日までに封鎖された。感染者が出たオフィスに隣り合うマンションは、住民の外出が禁止された。
 封鎖された地区は、東城区の繁華街・王府井に位置する「東方広場」。地下にも広がる大規模ショッピングモールは営業を休止し、上部に建つオフィスやマンションも対象となった。
 21日夜、東方広場のマンション入り口の扉が、予告なしに針金と南京錠で閉じられた。異変を察知した住人らが1階ロビーに集まり、50代男性は係員に「通知もなく封鎖するなんておかしい。何らかの文書を出すべきだ」と抗議。別の男性住人は「あす、出勤しなければならないんだ。どうしてくれる」と食ってかかった。
 このマンションが封鎖されたのは、住民に感染者が出たからではなく、隣のオフィスビルで勤務する市民1人の感染が判明したのが発端。当局は、東方広場に最近立ち寄った市民は名乗り出るよう呼び掛けている。 

(ニュース提供元:時事通信社)