【イスタンブール時事】ウクライナのメディアによると、首都キーウ(キエフ)で26日早朝、ロシアによるミサイル攻撃とみられる4回の爆発があった。非常事態庁やクリチコ市長らの説明では、集合住宅の上層階が破壊され、少なくとも1人が死亡。がれきの下から救出された7歳の女児を含め6人が負傷した。ウクライナ軍によれば、ミサイルはカスピ海上空の爆撃機から発射されたという。ロシア国防省は「ミサイル工場」を攻撃したと主張した。
 ロシア国防省は26日、ショイグ国防相がウクライナで軍事作戦に当たる部隊を視察したと発表した。ウクライナ東部ドンバス地方ではルガンスク州の要衝セベロドネツクが25日に陥落。ロシア国防省も「完全解放」を表明しており、これに合わせるかのように視察を明らかにした。
 具体的な場所などは不明だが、ショイグ氏は司令官らから現状と活動に関し報告を受けた。先進7カ国首脳会議(G7サミット)開幕に合わせ、ウクライナを支援する西側諸国をけん制する意図もありそうだ。
 首都の爆撃現場は、中心部に位置するシェフチェンコ地区。キーウ中心部への攻撃は極めて異例だ。約5時間後に再び爆発音があり、ベラルーシからミサイルが飛来したとも伝えられる。5日早朝にも中心部と川を挟んで対岸の2地区に対し、キーウへの着弾としては4月下旬以来となるミサイル攻撃があった。
 一方、ウクライナ軍のザルジヌイ総司令官は25日、通信アプリ「テレグラム」で、米国が供与した高機動ロケット砲システム(HIMARS)について、既に実戦投入されていると表明。「ウクライナ軍砲兵隊は、ウクライナ領内の敵の軍事標的にうまく打撃を与えた」と強調し、米国の人々に感謝すると述べた。 
〔写真説明〕26日、ミサイル攻撃を受け、損壊したキーウ(キエフ)の集合住宅で活動する消防隊員(ロイター時事)
〔写真説明〕ロシア部隊を視察し、兵士に勲章を授与するショイグ国防相(中央)=撮影地不明(ロシア国防省が26日に公表した映像より)(EPA時事)

(ニュース提供元:時事通信社)