猛烈な台風14号は、海面水温の高さや風向きなどが影響し、気象庁の予想を超えて急発達した。同庁幹部は「匹敵する台風が過去にないぐらい危険」と警戒を強めている。
 気象庁は当初、14号は17日午前9時時点で940ヘクトパスカル程度の勢力になると予測していた。しかし、16日夜に急発達し、17日午前9時の気圧は910ヘクトパスカルに達した。
 14号の進路上の海面水温は28~29度と高く、発達の材料となる水蒸気が豊富だった。上空と地表の風向きが一致し、台風の回転を乱さなかったことも影響したとみられ、「台風の発達を阻害する要因が無かった」(黒良龍太予報課長)という。
 奄美地方を除く鹿児島県には17日夜、暴風や波浪、高潮の特別警報が発表された。台風を要因とする特別警報が出たのは、過去に沖縄の2回だけだ。
 台風の特別警報の発表基準は、甚大な被害を出した1959年の「伊勢湾台風」レベルとされる。沖縄・奄美・小笠原諸島以外では930ヘクトパスカル以下か最大風速50メートル以上が対象となり、14号は上回る勢力だ。黒良課長は「これに匹敵する台風がないというくらい、非常に危険な台風」と表現し、最大限の警戒を呼び掛けた。 
〔写真説明〕台風14号の見通しについて記者会見する気象庁の黒良龍太予報課長=17日午前、東京都港区

(ニュース提供元:時事通信社)