北朝鮮は4日、5年ぶりに日本上空を越える弾道ミサイルを発射した。最高高度約1000キロ、飛行距離は過去最長の約4600キロと推定され、日本政府は北京の大使館ルートで厳重に抗議し、米韓両国と共に北朝鮮を強く非難。連携を強めていく方針を確認した。日本政府は全国瞬時警報システム(Jアラート)を通じ、北海道、青森県などに避難を要請した。
 北朝鮮のミサイルが日本上空を通過したのは、2017年9月以来、5年ぶり7回目。巡航ミサイルを含めると今年23回目の発射となる。船舶などへの被害は確認されていない。
 岸田文雄首相は首相官邸でアキリーノ米インド太平洋軍司令官と会い、「国際社会にとって深刻な挑戦でこうした暴挙は看過できない」と強調。日米の連携強化を確認した。アキリーノ氏は浜田靖一防衛相、自衛隊制服組トップの山崎幸二統合幕僚長とも面会した。
 林芳正外相はブリンケン米国務長官、韓国の朴振外相とそれぞれ電話会談し、北朝鮮への強い非難と国連安全保障理事会での対応に向けた連携で一致。日米韓3カ国の北朝鮮担当高官も電話で対応を協議した。
 松野博一官房長官は声明を発表し、反撃能力(敵基地攻撃能力)の検討を含め「防衛力を抜本的に強化する」との方針を重ねて示した。 
〔写真説明〕米インド太平洋軍のアキリーノ司令官(左)と握手する岸田文雄首相=4日午後、首相官邸

(ニュース提供元:時事通信社)