【ソウル時事】韓国・ソウルの繁華街、梨泰院の狭い路地で29日午後10時15分(日本時間同)ごろ、群衆が折り重なるように倒れる事故があり、関係当局は30日、151人が死亡、103人が負傷したと明らかにした。梨泰院には31日のハロウィーンを前に、多くの人が集まっていた。死傷者の多くは10~20代の若者という。
 当局は、中国、イラン、ノルウェー国籍などの外国人の死者19人、負傷者16人も含まれていると説明した。日本大使館によれば、日本人が巻き込まれたとの情報は入っていない。
 この日は約10万人が梨泰院を訪れたとされ、各所でハロウィーンのイベントが行われていた。市民が撮影した映像によると、事故当時はおびただしい数の人がひしめき合っていた。現場は坂道で、前の人が転び、後ろに続く人が次々と折り重なった。有名人が訪れたため、大勢が殺到したという未確認情報もある。
 尹錫悦大統領は30日、国民向けに談話を発表し、「心が重く、悲しみをこらえ難い」と犠牲者の冥福を祈るとともに、遺族への哀悼の意を表明。11月5日までを「国家哀悼期間」と定め、事故対応を国政の最優先課題にすると強調した。その上で、事故原因の究明と再発防止に努め、ハロウィーンだけでなく地域のイベントを含め安全対策を総点検する考えを示した。
 李祥敏行政安全相は「(梨泰院に)例年と比べ特に懸念するほど多くの人が集まったわけではない」と説明。ただ、大規模なデモが行われていた政府庁舎がある光化門などに、警察の警備が分散された側面があると語った。 
〔写真説明〕30日、ソウルの繁華街・梨泰院で、雑踏事故のあった路地を規制する警察官
〔写真説明〕30日、ソウルの雑踏事故現場で活動する消防隊員(ロイター時事)
〔写真説明〕30日、ソウルで起きた雑踏事故の現場で座り込む女性(AFP時事)

(ニュース提供元:時事通信社)