2022/12/06
防災・危機管理ニュース
【ワシントン時事】ウクライナと国境を接するロシア中部クルスク州で6日、ドローン攻撃があり、飛行場の燃料タンクが炎上して黒煙が上がった。スタロボイト知事が通信アプリで明らかにした。迎撃戦闘機が駐留していたもようだが、負傷者はいないという。独立系メディアによると、隣接するブリャンスク州にもドローンが飛来し、燃料タンク近くで爆発が起きた。
ドローン攻撃は2日連続。ロシア中部では5日、長距離爆撃機の拠点2カ所を狙ったウクライナによるドローン攻撃があり、3人が死亡したばかりで、本土の空軍基地に大きな被害をもたらした初のケースとみられている。
プーチン大統領は6日、国内の状況に関する安全保障会議を開いた。政権系メディアは通信アプリで、5日にドローンが内陸の奥深くまで500キロ以上も侵入した点や、核兵器搭載可能な爆撃機が標的となった点で「従来の攻撃と大きく異なる」と指摘。ウクライナ侵攻が新たな局面に入ったという認識を示した。
5日のドローン攻撃について、米紙ニューヨーク・タイムズ(電子版)は、ウクライナ高官の話として「ドローンはウクライナ領内から発射され、少なくとも1機は基地近くで特殊部隊が誘導に協力した」と伝えた。
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は5日の演説で、「ロシアから70発のミサイルが発射され、その多くが撃墜された」と語った。首都周辺のキーウ(キエフ)州や南部の港湾都市オデッサなどが攻撃され、少なくとも4人が死亡、各地で再び停電や断水が起きているという。ミサイル発射はロシア国防省も発表しており、ドローン攻撃に報復したもようだ。
〔写真説明〕ウクライナの首都キーウ(キエフ)近郊のボロディアンカで、攻撃で破壊された建物の前を歩く男性=4日(AFP時事)
(ニュース提供元:時事通信社)

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