【ニューヨーク時事】世界的な景気減速でエネルギー需要が減るとの警戒感から、原油相場が下落している。代表的な指標である米国産標準油種WTIの先物価格は7日、1ドル=72.01ドルと前日比で3%超下げ、昨年12月下旬以来、約1年ぶりの安値を付けた。ただ、中国の新型コロナウイルス対策の緩和やウクライナ情勢などを背景に、不透明感が強まっている。
 WTI先物は、ウクライナに侵攻したロシアへの経済制裁で原油の供給懸念が強まった3月、一時130ドルを突破。6月にも120ドルを超えた。
 加速する物価高を抑制するため、各国中央銀行が大幅な利上げに踏み切ると、経済活動が鈍るとの警戒感から、原油相場は下落傾向に転じた。根強いインフレで金融引き締めの長期化観測が広がっており、「来年は原油の需要と価格が一段と落ち込む可能性がある」(米バンク・オブ・アメリカ)との指摘も聞かれる。 

(ニュース提供元:時事通信社)