茨城県は3日、八千代町の養鶏場で高病原性鳥インフルエンザが発生したと発表した。飼育されている採卵鶏約111万羽をすべて殺処分する。殺処分数は今シーズン、全国で3番目の多さとなり、県は自衛隊に災害派遣を要請した。鹿児島県鹿屋市の農場でも感染が確認され、今季の発生件数はこれで全国74例に達した。
 大量の殺処分で鶏卵の供給が不足し、卸値や小売価格は上昇が続く。JA全農たまご(東京)が3日公表した卸値の基準値(Mサイズ、東京地区)は1キロ当たり315円と、前日比10円の値上がり。卵を使った商品の販売休止や値上げなど、影響が広がっている。 

(ニュース提供元:時事通信社)