国が定めた静岡市の「砂防指定地」内で、無許可で盛り土を造成したとして、県警は7日、県砂防指定地管理条例違反容疑などで、残土処理業「富田建材」前社長の富田八重三容疑者(84)=静岡市葵区羽鳥=と現社長で次男の生一容疑者(41)=同=を逮捕した。容疑を大筋で認めているという。
 県警生活保安課によると、両容疑者は静岡市葵区の2カ所で盛り土を造成。うち1カ所は約37万立方メートルに達しており、2021年7月の熱海土石流で起点にあった盛り土の5倍超に当たる量だった。残土の搬入は05年から確認され、7億円以上の利益があったとみられる。
 逮捕容疑は18~22年、県知事の許可を受けずに砂防指定地内で盛り土などにより、土地の形状を変更した疑い。 

(ニュース提供元:時事通信社)