2023/03/20
防災・危機管理ニュース
国連の「気候変動に関する政府間パネル(IPCC)」は20日、気候変動の最新の科学的知見をまとめた第6次統合報告書を公表した。19世紀後半からの気温上昇を1.5度または2度に抑えるために「この10年間に急速かつ大幅な、即時の温室効果ガス排出量削減」を要請。1.5度目標に向け2019年比で35年に6割減とするよう求め、今後10年の対策は「数千年先まで影響を持つ」と強調した。
報告書を受け、国連のグテレス事務総長は「気候の時限爆弾が時を刻んでいる」と危機感を示し、各国が示している温室ガス削減目標の前倒しを求める談話を発表。排出実質ゼロの時期に関し、先進国は40年、新興国は50年にできるだけ近い時期とする目標を設けるよう求めた。
また、20カ国・地域(G20)に対し、11月にアラブ首長国連邦(UAE)で開かれる国連気候変動枠組み条約第28回締約国会議(COP28)が終了するまでにこうした目標を示すよう促している。
(ニュース提供元:時事通信社)
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