総務省は30日、自然災害や通信障害時に他社の携帯電話回線を利用するローミングに関する検討会で、119番など緊急通報の発信のみが可能なローミングを「できる限り早期に導入する」との方針案を提示した。運用ルールなどを検討し、5月ごろにまとめる第2次報告書案に盛り込む。
 昨年末の第1次報告書では、一般の通話・通信のほか、警察や消防などが通報者にかけ直せる「呼び返し」もできるフルローミング方式の早期導入を打ち出した。ただ、同方式は携帯会社のデータベースなどの中核設備に障害が起きると実施できないため、呼び返し機能がない緊急通報のみの方式も導入を検討していた。 

(ニュース提供元:時事通信社)